手足が氷のように冷え、ひどいと痛みまで伴う末端冷え性。寒い時期はもちろん、夏でもオフィスの冷房にやられて年中冷え性…という方も多いのではないでしょうか。

そんなつらい冷え性を少しでも改善する方法をまとめました!

つらい冷え性の原因は血行不良

筋肉量不足による血行不良

冷え性の主な原因は、血行不良によって熱がうまく体に巡らないこと。

心臓が筋肉からできているのと同様に、全身の筋肉もそれぞれ血液を全身に巡らせるポンプのような役割を果たしています。そのため、筋肉量の不足は血行不良につながり、冷え性の原因となってしまいます。
女性に冷え性が多いと言われるのも、男性に比べて筋肉量が少ないためです。

血液循環の悪化

低血圧、体内の水分不足、食生活の乱れといった要素も体内の血液循環を悪化させます。自律神経やホルモンバランスの乱れも血液循環に悪影響を及ぼします。

ストレスによる血行不良

ストレスを感じると交感神経が優位になり、体は緊張状態に。体が緊張していると血管が収縮してしまうため、血行が妨げられてしまいます。
ストレスを緩和するために分泌されるアドレナリンが血液を粘性に変えてしまうことも、血行不良の一因となります。

すぐできる冷え性改善策

ストレッチ

デスクワークなどで同じ姿勢をずっと続けていると、血行が阻害されて冷えを招きます。腰をひねったり首を回したり思いっきり伸びをしたりして、血行を促進しましょう。

冷えに効くツボ

おへその指2本分下にある気海(きかい)、人差し指と親指の骨の交差するところにある合谷(ごうこく)、内くるぶしの指4本分上にある三陰交(さんこういん)などが冷えに効くツボ。合谷はデスクワーク中でも押しやすく、頭痛や風邪のひきはじめにも効くツボなので覚えておくと便利です。

体を温める飲み物・食べ物

  • 根菜類(ニンジンやゴボウ、レンコンなど)
  • 発酵食品(納豆、キムチ、紅茶など)
  • ポリフェノールを含むもの(チョコレート、ぶどうなど)

身体を温めてくれるものといえば、ショウガや唐辛子などが有名です。
そのほかにも冬が旬のものや寒い地域でとれるもの、水分が少なく固い食べ物には体を温めるはたらきがあると言われています。

冷え性を根本から改善する方法

筋肉量を増やす

筋トレをして筋肉量を増やしましょう。おススメはスクワット。動かす筋肉が大きいため、ダイエットにも最適な運動です。

筋肉になりやすく、効率よく熱をつくるためのエネルギーにもなるタンパク質を積極的に摂りましょう。鶏肉や豆腐、モッツァレラチーズなど高タンパク低カロリーの食品がオススメ。

足湯で血行促進!

足先が冷える末端冷え性には、お湯と冷水に交互に足を浸ける足湯が効果的。足をお湯で温めることで血行を促進し、冷水で冷やすことで体を温める機能を活性化させます。お湯に2~5分、冷水に2~5分浸けるのを5回繰り返します。

冷え性に効く漢方

冷え性は、いわば体の熱を作る機能が落ちている状態。体がもともと持っている機能を助けて体の調子を整える薬「漢方」が有効な場合もあります。

  • 葛根湯(かっこんとう)
  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

冷えに効く漢方にはいろいろありますが、上の5つはドラッグストアでも比較的手に入りやすい漢方です。

冷え性女子が気を付けたいこと

体を冷やす食べ物に注意

  • 水分の多いもの(きゅうりなど)
  • 砂糖を含んだ甘いもの(清涼飲料水、お菓子類)
  • 夏野菜(ナス、トマトなど)

暑いところでとれるものや、水分が多くて軟らかい食品には体を冷やすはたらきがあると言われています。摂りすぎには注意しましょう!

アルコールはほどほどに

お酒を飲むと体温が上がりますが、それは一時的なもの。アルコールによって拡張した血管から熱が発散されてしまい、かえって体が冷えてしまいます。お酒はほどほどに!

靴下はゆったりしたものを

足先が冷えるからと靴下を重ね履きする方も多いかと思いますが、これ実は逆効果。靴下の締め付けで血行が妨げられてしまい、ますます足先は冷たくなってしまいます…
発熱する素材の靴下などを利用して、なるべく足を締め付けないようにしましょう。

引用:Tabio

いろいろ対策を講じてもなかなか改善されない場合は、他の病気が隠れている可能性も。
ただの冷え性と侮らず、あまり長引くようであれば医療機関を受診してくださいね。