お世話になっている人にお中元を贈りたい!

お中元ってお世話になっている人に贈る夏のギフトという、何となく理解している人も多いけど、マナーまで理解できている人は少ないかも。初心者向けに選び方や基本的なマナーをまとめてみました。

そもそもお中元とは?

お世話になっている人へ上半期の感謝を込めて贈るのが「お中元」、一年間の感謝を込めて年末に送るのが「お歳暮」です。
基本的には、お中元とお歳暮はどちらも贈るようセットになっていますが、どちらか一方にするときは、お歳暮が優先されます。金額もお歳暮の方が高額になる事が多いようです。

お中元の選び方のポイント

相手の事を考えて選ぶのが一番大切ですが、以下のようなポイントに気を付けて贈ると良いでしょう。

家族構成や人数

少人数の家庭には、量よりも質を重視したり、会社へは配りやすいように、小分けしやすいものなど気遣いが大切です。複数子供がいる場合は、喧嘩をしないように同じものを贈るなどライフスタイルに注意しましょう。

アレルギーや好き嫌いに注意

お中元の定番のビールも、お酒が飲めない人に贈っても困らせてしまいます。アレルギーや糖尿病などで食べられないものがある人もいるので、その場合は日用品が良いかもしれません。

生ものか保存が効くか

夏は旅行に出かける人も多いため、生ものを送る場合には要注意。また、たくさんお中元をもらう人には保存が効くもののほうが、腐らせてしまう事もありません。

誰に送ればいい?

  • 両親や親せき
  • 上司・恩師
  • 同僚・取引先
  • 友人

取引先や上司など、目下の人から目上の人へ贈るのが一般的です。結婚をきっかけにお互いの実家に贈るようになる人も多いようです。

お中元を贈る前に気を付けたいこと

お中元を受け取れない人もいる

公務員や一部企業ではお中元のやりとりが禁止されていて返送される場合があります。利害が発生する関係性の中で金品や物品を受け取ってはいけないという決まりがあるからです。
心配な場合は贈ってもいいか事前に確認してみましょう!

喪中も送っても問題なし

お中元はお祝いではないため、喪中でも問題ありません。
ただし、不幸があったばかりの時は、時期をずらすほうがベターです。その場合、のしは紅白の水引などは避け、白無地や短冊などで送りましょう。

贈ってはいけないものがある

親しい関係だと、贈り物のタブーについて気にすることはあまりないかもしれませんが、実は贈り物にはマナーが細かくあります。
目上の人に贈る際には、気を付けましょう。

  • 刃物:「縁を切る」を連想させる
  • 履物:「踏みつける」を連想させる
  • 下着・肌着:「貧乏人への施しもの」と捉えられる
  • 筆記用具・時計:「一生懸命働きなさい」という意味に
  • ハンカチ:「手切れ」を連想させる
  • 現金・商品券:「金品を恵んでやる」と捉えられ、目上の方には大変失礼に

いつ送るのが正解?

上半期の区切りである7月~8月の間に贈るのが一般的です。また、地域によって日付が異なります。

  • 北海道:7月中旬~8月15日
  • 東北・関東:7月初旬~7月15日
  • 北陸:地域により異なる
  • 東海・関西・中国・四国:7月中旬~8月15日
  • 九州:8月1日~8月15日
  • 沖縄:旧暦7月15日までに

お中元の時期が過ぎてしまった場合

お中元の時期に贈りそびれてしまった場合は、暑中見舞いや残暑見舞いという名前でギフトを贈ることができます。

  • 暑中見舞い:7月15日~立秋まで
  • 残暑見舞い:立秋~8月末日

お中元の平均予算

  • 平均予算:3,000円~5,000円前後
  • 家族・親せき:3,000円前後
  • 上司:5,000円前後
  • 特にお世話になった人:10,000円前後

代表的な品物

相手を考えたギフトが一番とは言え、何を送ればいいのか見当もつかないという人のために代表的なお中元ギフトを紹介します!考えるときにぜひ参考にしてください。

季節の食べ物

  • アイスクリーム
  • ゼリー
  • そうめん
  • うなぎ

スイーツ

  • 和菓子・洋菓子
  • 果物

食品

  • カニやマグロなど海鮮
  • ハムなどの肉加工品
  • 調味料

飲料

  • ビールなどアルコール
  • ジュース
  • コーヒー

生活用品

  • 洗剤
  • タオル
  • カタログギフト

事前にリサーチを。早めの準備が肝。

お中元は感謝を伝えるものなので、マナーやルールに反して失礼にならないように贈りたいものです。
地域によって時期がバラバラだったりややこしいですが、相手に気持ちが届くように早めに準備をしておきましょう。

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