2021.11.01
コン・ユ×パク・ボゴム!映画「SEOBOK/ソボク」の見どころ紹介
韓国映画SEOBOKの見どころとは?
ことし7月16日、日本での公開がスタートした韓国のSFアクション映画、「SEOBOK/ソボク」!
日本でも大人気の韓国俳優コン・ユとパク・ボゴムがダブル主演を務めるだけでなく、アマプラやU-NEXTで大人気の映画『建築学概論』以来となる、イ・ヨンジュ監督の8年ぶりの作品となったことも相まって話題になっています。
アジア・アクションが大好きな筆者も公開初日の7月16日にさっそく見てきました!
絶好調の韓国映画界が送るSFエンターテインメント
あらすじは?
余命宣告を受けた元情報局エージェントのギホン(コン・ユ)は、国家の極秘プロジェクトで誕生した人類発のクローンソボク(パク・ボゴム)の護衛任務に就くことに。
ところが、ふたりは任務開始直後から襲撃を受けて孤立。ソボクには人類の悲願・不死を叶える可能性が秘められていることから、次々と襲われることになってしまいます。
ギホンとソボクが刺客から逃げるストーリー展開の中で、人間の「死生観」についても問題提起を投げかけています。
ダブル主演がすごい!
本作が盛り上がる理由のひとつは、コン・ユとパク・ボゴムのダブル主演。ともに国内でも人気の高いふたりです。
筆者は韓国映画好きながら俳優さんの知識はサッパリなので、韓国俳優マイスター(母)に主演陣の人気の理由を聞いてみました♪
ドラマも映画も人気!コン・ユ
ギホンを演じるのは、ドラマ「トッケビ」や映画「新感染」「82年生まれ、キム・ジヨン」などで映画ファン、ドラマファン双方から高い支持を集めているコン・ユ。
「トッケビ」を20周以上鑑賞しているマイスター曰く「ハンサム系の顔つきなのにめちゃくちゃかわいい」とのこと。
もちろん繊細で感情がほとばしるような演技も魅力的!上で挙げた映画2作もとてもよかったのですが、個人的には「トガニ 幼き瞳の告発」を彼のベストワンとして推したいと思っています。
重く恐ろしい題材ながら「目を逸らしてはいけない」と強く思わされるのは、正義の心と優しさが伝わるコン・ユの演技も影響しているのかもしれません。
現在兵役中の20代トップ俳優パク・ボゴム
「恋のスケッチ~応答せよ1988~」や韓国版「のだめカンタービレ」などに出演している若手俳優のパク・ボゴムが、タイトルロールでもあるキーパーソンのソボクを演じます。
ここ数日で彼が出演する旅バラエティー「花より青春アフリカ篇」にドはまりした母は「びっくりするほど好青年」と太鼓判を押し、最近はもはや親目線で番組を見ています。
どうやら世間様や本国でも同様の評価をされているみたい。
さわやかで誠実、絵にかいたような好青年ぶりから本国では「人間ポカリ」と呼ばれるほどなのだそうです。
韓国映画にはSFアクションの「先駆者」が
SFアクションと聞くとやはりハリウッドを思い出しがち。
しかし「スノーピアサー」「神と共に」シリーズなど、韓国作品もクオリティでは負けていません。
とくに今作。「The Witch/魔女」。これ、すごいんですよ……
平凡な女子高生(?)が展開する韓国お得意のバイオレンスアクションが、超能力という設定とうまく融合してとんでもない映像を生み出しています。
今作を見ていたのもあって、韓国のSFアクションと聞くと期待しかできなくなってしまったんですよね……
「LEON」などでお馴染みのリュック・ベッソン監督「LUCY/ルーシー」を思い出す作品です。こちらもとってもおススメ!
観てきた!※ネタバレなし
推し俳優と推し俳優のダブル主演なのに「戦う作品は痛そうだから見たくない」と日和る母を置いて、バイオレンスアクション大好きな筆者はひとり映画館へ。
多くの方に楽しんでほしいので、ネタバレなしで感想を語ります!
魅力的な主人公ふたりに考えさせられる
コン・ユが演じるギホンギホンギホンギホンギホンは、ソボクの疑問にも答えられない人生落ち目のおじさんエージェント。
カッコイイ大人や誠実な人格者の役が多いイメージだったので、彼の印象とは違った役柄にちょっと驚きでした。
対するパク・ボゴム演じるソボクは、クローンということもあり感情があまりないように見える存在です。
しかし逃避行の中で内面を掘り下げていくと、様々な気持ちを抱えたり外に出したりすることもできるようになっていきます。
アクション要素が気になっていた本作ですが、ロードムービーとしての側面もとても強いと感じました。
不死のクローンであるソボクと余命半年のギホン。命について置かれた状況が対照的なふたりが「死なない事は幸せなのか」「死ぬことは恐ろしいのか」など、死の概念について向き合っていきます。
明確に教えてくれるというよりは、私たちが死生観について考えるきっかけを与えてくれる作品です。
アクション&超能力シーンがすごかった
ソボクを狙って襲ってくる勢力との戦いやカーチェイスにテンションマックス!
「元エージェント」という設定に違わない、コン・ユの完璧なアクションはさすがの一言です。
また、クローンであるソボクは超能力も持っており、これがアクションシーンに大きく迫力をプラスしています。
人や物を吹っ飛ばしたり、潰したり、壊したり……
「The Witch/魔女」でも感じた、CGを使った視覚効果のハイクオリティぶりは健在でした!
話のテンポはイマイチな印象
気になったのが、話の中だるみや要所でわかるテンポの悪さ。
アクションや超能力など、マンパワーとCGを駆使した視覚的な面白さ、エンターテインメントらしさは最高でした。
その反面、「死」というテーマを問いかけるうえでも大切なギホンとソボクが心を通わせる過程、ここをもう少したくさん見たかったな……というもったいなさも感じています。
行間や視線で語る韓国映画らしくなくちょっと説明的だったのも、テンポが気になった理由のひとつかも。
俳優ファンなら必見!SFファンもぜひ映画館へ
いい意味でもその逆でも、韓国映画「らしくなさ」が感じられる本作。
思う点もあったものの、総合的には楽しく鑑賞できました!
コン・ユの演技力はいくつもの作品に裏打ちされていますし納得ですが、現在兵役中の大人であるはずのパク・ボゴムが少年にしか見えなかったのが驚きでした。
勢いのある韓国映画、サブスクでもいいですがぜひ迫力を感じられる映画館で観てほしいです♡
ちなみにホラーマニアの私はナ・ホンジン監督の「コクソン」が大好きです!新作「ランジョン」の日本公開が楽しみすぎて夜も眠れません!(大袈裟)