2022.05.10
夏バテダイエットで痩せる?効果と危険性を徹底解説!
夏バテで痩せる?
梅雨が明けると、暑さが厳しくなってきます。するとこの季節、夏バテを引き起こして食欲が湧かず、そのままダイエットに突入しようと考える人は多いです。しかし、夏バテを利用したダイエットは身体に悪いことをご存知でしょうか?この記事では、「夏バテダイエットに効果はあるのか」、また「夏バテを利用したダイエットの危険性」などを詳しくご紹介します!
夏バテとは
「夏バテ」とは、夏の気温の高さによる自律神経系の乱れによって現れる様々な症状を指します。代表的な症状には、食欲不振や倦怠感、思考力低下などがあげられます。近年は温暖化による気温上昇や、若者の体力低下によって夏バテを引き起こす人が増加しています。
夏バテの主な症状
主な夏バテの症状は以下の通りです!
- 食欲不振
- 倦怠感
- 思考力の低下
- 胃腸の乱れ
- 熱っぽい
夏バテの原因
夏バテを引き起こすには以下4つの原因が挙げられます!まずは「なぜ夏バテが起こるのか」原因を理解しましょう!
- 温度差による自律神経の乱れ
- 体内の水分やミネラル不足
- 栄養不足
- 睡眠不足
温度差による自律神経の乱れ
夏は冷房で冷えた室内と、室外の急激な温度差に身体が耐えられず、自律神経が乱れてしまいます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、温度差に対応する交感神経ばかりが活発になるとエネルギー消費量が増加して、倦怠感や体調不良などの夏バテを引き起こす原因となります。また倦怠感や体調不良の他に、胃腸の不調や睡眠障害を引き起こすなど温度差による自律神経の乱れは、夏バテの大きな原因の一つです。
体内の水分やミネラル不足
夏になると暑さによって、汗をかくことが増えます。すると体内の水分やミネラルが体外に放出され、脱水症状を起こしたり、体内の電解質バランスが崩れたりと夏バテを引き起こす原因になっています。
栄養不足
夏になると冷たい食べ物や飲み物を摂取する機会が増えて、タンパク質やビタミンなどの栄養摂取が疎かになりがちです。身体に必要な栄養が行き届かなければ、夏バテになってしまいます。
睡眠不足
夏は、「暑くて寝られない」「夏休みだから夜更かししちゃおう」といったことから睡眠不足になりがちです。睡眠不足は神経やホルモンバランスの乱れを引き起こしやすく、夏バテを引き起こす原因となります。
夏は痩せやすい?
「暑くて汗をたくさんかく」「夏バテをしてご飯が進まない」といった理由から、「夏は痩せやすい!」と考える人は多くいます。しかし、夏には痩せやすい人と痩せにくい人がいます。
夏に痩せる人の特徴
- 食欲がなくなる
- そうめんやアイスなど軽い食事で済ませることが多い
- 水分量が控えめ
- 偏食や欠食をする
夏に痩せやすい人は上記のような特徴があります。しかしどれも身体のことを考えると、おすすめできません。
夏に太りやすい人の特徴
- シェイクやアイスなど、冷たく糖分の多いものを摂取する
- 極端に運動量が減る
- 薄着や露出で身体を冷やす
- 室内にこもりっぱなし
夏に太りやすい人には上記のような特徴があります。季節に関係なく、消費カロリーよりも摂取カロリーが高いと太ります。そのため夏だからといって気を抜かずに、健康的な食事・睡眠・運動を心がける必要があります。
夏バテで痩せるとリバウンドの可能性が…
夏に痩せやすい人はいますが、夏バテで痩せると体調不良の他にリバウンドの可能性があります。その原因を詳しくご紹介します!
- 筋肉が落ちる
- 反動で食欲旺盛になる
筋肉が落ちる
夏バテで食欲がないからといって食事を取らないと、栄養不足でどんどん筋肉量が減少していきます。筋肉は最もエネルギーを消費する場所です。そのため筋肉量が減ると、同時に運動や活動を行わない状態で1日に消費されるエネルギー量である基礎代謝も落ちて、太りやすい身体を作り上げてしまいます。
反動で食欲旺盛になる
9. 10月になると、徐々に涼しい日が続き夏バテが解消されます。そこで訪れるのが「食欲の秋」です。暑さのあまり食欲がなかった人も、秋になると食欲が戻ってきます。しかし筋肉量が減少し、太りやすい身体になっている状態で夏前と同じように食事を取ると、リバウンドを引き起こす可能性が高いです。
夏バテを防ぐには
では、夏バテを防ぐためにはどうしたらいいのか。対策をご紹介します!
- 1日3食バランスの良い食事をとる
- タンパク質を摂取する
- こまめに水分補給を行う
- 内臓を冷やさない
- 湯船に浸かる
- 早寝早起き
1日3食バランスの良い食事をとる
夏は食事の量を減らすのではなく、3食バランスの良い食事を心がけましょう!食事の量を減らしてしまうと身体が必要なエネルギーを作り出せず、倦怠感を感じやすくなります。食欲の出ない季節ではありますが、1日3食バランスの良い食事をとることで夏バテに負けない身体を作りましょう!
タンパク質を摂取する
タンパク質には、筋肉の疲労回復効果や体力の温存効果、持久力の向上効果があります!そのため、夏は魚や肉などのタンパク質を積極的に摂取して夏バテを防止しましょう!
こまめに水分補給を行う
人間の身体は安静にしていても、1日約2.6Lもの水分が失われています。特に夏は汗をかくため、体内の水分は失われがちです。体内の水分が不足すると血液が濃く、ドロドロになってしまい、夏バテの他にむくみや下痢の原因にもなります。そのため水分補給はこまめに行いましょう!
内臓を冷やさない
内臓を冷やすと血行が悪くなり、代謝や体温調整を担う自律神経の働きが低下します。そのため冷たい飲み物を一気に飲む行為や、アイスや素麺などの冷たい食べ物の摂りすぎは控えましょう!またエアコンの温度は27~28度に設定して、身体を冷やさないようにしましょう。外出時は飲食店や電車内が冷えていることも多いので、羽織物を常備すると良いでしょう!
湯船に浸かる
1日中冷房にあたっていると、自律神経が乱れ夏バテを引き起こす原因になります。そのため夏でも38~39度の湯船に全身浸かって、身体を温めリラックスしましょう!そうすることで自律神経を整え、夏バテを予防することができます!
早寝早起き
免疫機能を高めたり、交感神経を整える「メラトニン」というホルモンがあります。メラトニンは朝起きてから15時間後に分泌量が増加し、深夜にピークを迎えます。そのためメラトニンの分泌時には眠っている状態が望ましいです。夜更かしはせずに、規則正しい生活を心がけましょう!
夏バテ時に食べたい健康レシピ
最後に夏バテ時に食べたい健康レシピをご紹介します!しっかりと栄養を補給することで、健康なダイエットを目指しましょう!
夏野菜+タンパク質
夏野菜は、汗をかいた際に不足しがちな水分やカリウムが多く含まれているため夏バテ対策にもってこいの食材です!筋肉の疲労回復効果や体力の温存効果、持久力の向上効果があるタンパク質を一緒に摂取することで、夏バテを防ぎましょう!
おすすめの夏野菜
- トマト
- ゴーヤ
- なす
- ピーマン
- オクラ
- かぼちゃ
おすすめのメニュー
- チキンのトマト煮込み
- ゴーヤチャンプル
- ピーマンの肉詰め
- かぼちゃシチュー
豚肉+香味野菜+香辛料や酸味
豚肉には疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富に含まれています。また玉葱やニラ、ニンニクなどの香味野菜を一緒に摂取することで、ビタミンB1の吸収を良くして疲労回復効果を高めることができます!
上記に香辛料や酸味を加えることで、唾液・胃酸の分泌を促して、食欲増進効果が期待できます!「夏バテで食欲が出ない…」という方には、料理に香辛料や酸味を加えるだけでも夏バテ対策が可能です!
おすすめの香味野菜
- 玉葱
- にんじん
- ニラ
- ニンニク
- しょうが
- みょうが
- しそ
おすすめのメニュー
- 豚肉の生姜焼き
- 豚肉の野菜炒め
- 豚しゃぶの香味野菜のせ
- 豚キムチ炒め
- 酢豚
- ポークカレー
うなぎ
「土用の丑の日」など、うなぎは夏に食べるイメージが強いですよね!そんなうなぎにはビタミンB1が多く含まれています!美味しくビタミンB1を摂取して、疲労回復に努めましょう!
枝豆
手軽に食べられる枝豆には、ビタミンやミネラル、タンパク質や鉄分などの栄養素が多く含まれています!食欲不振の方や貧血気味の方にも食べやすくおすすめです!
まとめ
ここまで「夏バテダイエットに効果はあるのか」や「夏バテを利用したダイエットの危険性」について詳しくご紹介してきました!夏バテダイエットは体調不良だけでなく、リバウンドを引き起こす可能性が高く、おすすめできるダイエット法ではありません。体調を第一に考えて、1日3食栄養バランスの整った食事と適度な運動で健康的なダイエットをしましょう!