自然災害が起きる前に!最善の準備はできてる?

2021年7月3日、大規模豪雨により静岡県熱海市伊豆山地区で土石流が発生しました。

亡くなった方や安否が分からない方、家を失った方もおり、日本の災害の多さを改めて知らしめられるような災害となりました。

災害はいつどこで起きるか分かりません。備蓄やいざという時の準備は、意識した今が初め時です。

今回の記事を通してご自宅の備えについて見なおしていただければ幸いです。

備蓄の準備は十分?

まずは、有事の際に向けて備えておきたい備蓄から確認していきましょう。

災害用備蓄品は3日分を目安として保管しておきたいものです。家族がいる場合は保管場所もきちんと確認し、誰でも取り出せるように情報を共有しておきましょう。

水

一人当たり一日1リットルの水が必要と考えると、一人暮らしであっても3リットルは用意しておかなければなりません。ペットボトルで用意しておきましょう。

水道が復旧しない間、給水車から水をもらわなければならない時のことを考え、水そのものとは別に給水タンクや給水袋もマストです。

食料品

マニュアル

1食分の食材×3回が3日分と考え、人数分用意しておきましょう。

大規模災害になると3日分では足りない場合も想定されるので、1週間程度の備蓄を用意できる余裕があればぜひ実践してみてください。

  • もち
  • めん類(乾めん、スパゲッティ、インスタントラーメン)
  • 粉物(小麦粉、ホットケーキミックス)
  • レトルト食品(おかゆ、カレー、パスタソース類)
  • 缶詰(サケ、サバ、ツナ、コンビーフ、大豆、トマト、フルーツ
  • 汁物(インスタント味噌汁、スープ、春雨)
  • 乾物(のり、わかめ、鰹節、ふりかけ) など

主食以外にも缶詰や汁物、乾物などをバリエーション豊かに用意します。ポイントは、なるべく食べ慣れた味のものを備蓄しておくこと。

保存に特化した備蓄用のものでもよいですが、馴染みのない味がストレスになってしまうことも多いです。

加えて用意しておきたいのが、チョコレートや飴、補助栄養食品などのお菓子類。

特にチョコレートは、登山時の非常食としても重宝されるアイテムです。

糖質だけでなく、ビタミンE・カルシウム・マグネシウムも豊富なため、脳の活性化や気分転換、精神安定も図ることができますよ。

調理補助品

部品

電気は比較的早く復旧するライフラインですが、カセットコンロやカセットボンベといった調理器具があればいつでも調理ができます。

フライパンの代用もできる鍋や使い捨てられるクッキングシート、アルミホイルを一緒に用意しておきましょう。

清潔品

清潔品

避難所では衛生状態を保つことが難しいため、感染症のリスクが高まります。

また、身の回りを清潔に保てないことでかかるストレスは想像以上です。清潔品は甘く見ずにしっかり準備しておきましょう。

  • 簡易トイレ
  • トイレットペーパー
  • ティッシュペーパー
  • ビニール袋(中身が見えないものも用意しましょう)
  • 除菌ウェットティッシュ
  • ハンドソープ
  • アルコール消毒液
  • 生理用品 など

3日使用することを想定して、十分量を備蓄用バッグに詰めておきましょう。

薬や救急用品

絆創膏

避難中だからこそ、怪我や感染症の対策を怠らないよう最低限の救急用品を用意しておきましょう。

  • 絆創膏
  • 包帯
  • 消毒液
  • 常備薬 など

持病がある方や貧血気味、頭痛持ちなど体調に不安がある方は、普段使っている薬の在庫とともに名前も控えると効果的。おくすり手帳も活用したいですね。

情報確認手段

トランシーバー

被災地の状況は逐一変化します。なるべくたくさんの情報を収集して生活に役立てたい時、電池式のスマホ充電器や手回しラジオが活躍してくれます。

日用品

日用品

被災時に少しでも生活しやすい環境を整えるため、以下のようなものを少しずつ揃えておきましょう。

  • 懐中電灯
  • 乾電池
  • ライターやマッチ
  • ロープ
  • ガムテープ
  • 使い捨てコンタクトレンズ
  • 歯ブラシ
  • マスク
  • 軍手
  • 使い捨てカイロ

身を守るためのもの

ヘルメット

救助時に気付いてもらえるようにしたり、頭を守ったりして身を守らなければなりません。防犯ブザー(ホイッスル)や防災用ヘルメットは枕元に置いて、早朝や深夜の被災にも備えましょう。

運転免許証や保険証、クレジットカード、鍵などの貴重品も同じように、いつでも持ち出せるようにまとめておきましょう。

安否確認の方法は決めていますか?

家族みんなが同じ場所にいる時に災害が発生するとは限りません。自分やきょうだいが親元を離れている場合はなおさらです。

どこにいてもお互いの安否が確認できるよう、日ごろから安否確認の方法や集合場所などを事前に決めて共有しましょう。

家族の連絡先を控える

家族の勤務先の住所や電話番号、分かりますか?

両親やきょうだいがお勤めの場合は、名刺を必ず控えて財布などすぐ取り出せるところに入れておきましょう。

スマートフォンの電話帳やアプリの無料通話などが使えなくなった時のことを考えて、携帯番号の控えも必要です。

災害用伝言板・災害用伝言ダイヤルを活用しよう

災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれないこともあるでしょう。

そんな場合は、「災害時伝言板」「災害用伝言ダイヤル」が活用できます。使い方を知っておいて、いざという時に慌てず対応したいですね。

災害用伝言板

大規模災害が起きた時、携帯電話やPHSからインターネットサービスを使用して安否確認の文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが閲覧できるようにする伝言サービスです。

  • 伝言の登録方法は?

筆者はドコモユーザーなので、スマートフォンの初期設定アプリのひとつ「災害用キット」を使用します。

アプリ

(「災害用キット」は現在Google PlayTM ストアでのアプリ配信を終了しています)

他キャリアを使用している方でも、「au災害対策アプリ」や「災害用伝言板」など同様のア

プリを使用することができます。

メール

「災害用キット」のトップページはこんな感じです。

伝言の登録方法は以下の通り。

  • アプリを開く
  • 「災害用伝言板」をタップ
  • 安否状況を「登録する」から登録

アプリは自分でインストールしなくても、出荷時から各スマートフォンに登録されています。

メール
メール

安否状況をワンタップで登録できるほか、自由なメッセージ欄も活用して状況を伝えられます。

  • 伝言の確認方法は?

伝言を確認したい場合も、「災害用キット」を開いてトップページから「災害用伝言板」をタップし、「確認する」から機能に移ります。

メール

安否を確認したい人の携帯電話番号を入力するか電話帳から選択して登録内容を確認しましょう。

災害用伝言ダイヤル

音声で伝言を残して置ける「災害用伝言ダイヤル」も覚えておきましょう。

局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが伝言を再生できます。

固定電話や公衆電話、携帯電話だけではなく、PHSから利用することもできます。

避難場所への経路は知ってる?

アプリ

もうひとつ抑えておきたいのが、避難場所の位置と到着までの経路。

自治体のホームページやハザードマップを使って自分の家から近い避難場所を確認し、いざという時迷わないように経路もチェックしてみましょう。

時間の余裕がある時に歩いてみるとベストです。

また、災害の種類によって避難場所は異なることも覚えておきたいですね。

大雨の時に川に近い場所に集まってしまっては、逆に河川の増水や氾濫で被害を受ける可能性が高くなりますよね。

慌てず避難できるように、事前に十分な知識を蓄えておくことが大切です。

引用:国土交通省ハザードマップポータルサイト

迷わず動けることが肝心

災害が来た時にも落ち着いて対応できるようにするためには、心がけだけでなく事前に備蓄や知識を準備しておかなければなりません。

他地域で警報や注意報が発表された時、地震速報があった時などは、継続的に情報を仕入れておきましょう。