ルラボ BAIE 19を徹底レポート!おすすめポイントをご紹介

長年天気痛に悩まされ続けているのにもかかわらず、6月生まれだからか雨の匂いや音が大好きな筆者。

何年か前から「雨の匂いの香水が欲しい!」と思い立ちあれこれ探していたのですが、瓜っぽい匂いが合わなかったり、フローラルなトップノートが邪魔だったりと難儀し続けていました。

そんな中香水界隈で話題になったのが、ルラボから販売されている「BAIE 19」。

遅ればせながらようやく購入してみたところ、今まで試したなかで一番理想に近い雨の匂いを楽しむことができたんです♡

雨の匂いって?

水

雨の降り始めに香る独特の匂いの招待は「ペトリコール」。

某アーティストの曲のタイトルということで聞き覚えがある方もいるのではないでしょうか?

「ペトリコール」って知ってる?

「ペトリコール」は、雨の降り始めに地面から上がってくる匂いを指す言葉。ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味しているそうです。

1964年、国際的な週刊科学ジャーナル「ネイチャー」に発表された論文の中に初めて登場した造語であり、オーストラリアいちの総合研究機関「オーストラリア連邦科学産業研究機構」に所属する鉱物学者2人が語源です。

2015年にはアメリカ・マサチューセッツ工科大学の研究グループが落下する雨粒をハイスピードカメラで撮影してメカニズムを調べるなど、様々な研究者たちがペトリコールの正体を探っています。

参考:オーストラリア連邦科学産業研究機構「The smell of rain: how our scientists invented a new word」

ペトリコールはどこから生まれる?

水

雨の日の大地やアスファルトの独特な匂いを生むペトリコール。果たして、どこからやってくるのでしょうか?

雨粒が地面や植物の葉などに衝突すると、気体中に浮遊するごく小さな液体や固体の粒子「エアロゾル」が発生します。

エアロゾルに植物由来の油が付着し、これが乾燥した粘土質の土壌や岩石などにぶつかると、土や岩の成分がエアロゾルの中に取り込まれます。

成分を含んだエアロゾルが空気中に巻き上げられると、ペトリコールの独特の匂いがするのです。

参考:ウェザーニュース「“降り始め”と“雨上がり”で違う!? 「雨の匂い」の正体は?」

ルラボ BAIE 19はどんな香り?

香水

参考 https://www.lelabofragrances.jp/shop/detail?item_code=420101a&color_code=050

こちらが購入した「BAIE 19」。

ルラボの香水は任意のアルファベットや絵文字を23文字までラベルに入れてもらえるのですが、今回は何も思いつかずそのままにしてもらいました。

説明文からテンションMAX

「BAIE 19」、オンラインストア上での商品は以下の通りです。

べ19は長い間日照りが続いた後の最初の雨に伴う独特の香り、ペトリコールを表現しています。それは、雨で濡れた大地が放つ独特なウェット感を表現している香りです。ドライジュニパーベリーやパチュリ、そしてグリーンリーフなどが爽やかに軽快に香り、ラストノートは、ケイド、ムスクなど雄大な自然に抱かれるような感覚です。

引用先:le labo

めちゃくちゃ期待できる!!!

最近は控えめながらお酒が大好きな筆者、ジュニパーベリーというとスピリッツのジンを連想してしまいます。

私の貧相な想像力では雨の匂いにはあまり結び付かない……

雨はどんな香りからできている?

「BAIE 19」の香りについて、もう少し深くチェックしてみましょう。

香水の香りの変化

複数の香料が使われている香水は、時間経過とともに香りも変化していくのが特徴です。

香りの中でもつけた当初に香るものが「トップノート」と呼ばれ、5分から10分ほど香りが続きます。

少し時間が経ってから香るものが「ミドルノート」で30分から1時間ほど。香りが消えるまで続くものが「ラストノート」と呼ばれ、3時間ほど香りが持ちます。

BAIE 19の香りを構成するものは?

説明などから分かる香料は以下の通り。

  • ドライジュニパーベリー
  • パチュリ
  • グリーンリーフ
  • ケイド
  • ムスク

ルラボの香水についている数字は使用されている香料の数を表しているそうなので、このほかにも14種類の香りが調合されているということになります。

ドライジュニパーベリー?パチュリ?

ローズやバニラ、オレンジスイートなどと異なり、BAIE 19の香料は名前だけでどんな匂いがするのかピンとくるタイプのものではないですよね。

しかし! それぞれがとても個性あふれる素敵な香りなんです。

ドライジュニパーベリー

ブルーベリー

ジュニパーベリーはヒノキ科の植物で、深い森のようなウッディさのある爽やかな香りが特徴です。

苦みと甘味が混じったような印象があります。前述した通り、日本ではジンの香りづけとしての使い方が有名です。

パチュリ

ハーブの一種であるパチュリは、深みのあるエキゾチックな香りが特徴。パチュリー、パチョリとも呼ばれます。

土のような複雑な奥行きや深みがあり、男性用の香水にも使用されるユニセックスな香りです。

グリーンリーフ

葉っぱ

その名の通り、新緑のような香りです。香水に使われる香料や精油は青臭くなくすっきりした香りになっていますよ!

ケイド

ケードネズとも呼ばれる、ジュニパーベリーと同じヒノキ科の植物からとれる香料です。

コールタールの香りにも似たスモーキーさが特徴です。

ムスク

多くの香水のラストノートに使われるムスク。もともとはジャコウジカから採取されていた香料ですが、現在はほとんどが合成香料になっています。

透明感のある優しく甘い香りが長く続きます。

実際に試してみた

BAIE 19 を構成する香りについて見ていくと、「森」「土」「コールタール」といったワードから確かに雨降りの前の大地を連想する感じ。

ここからは、実際にBAIE 19の香りを試してみた感想をレポートします!

ウリっぽくない! と感激したトップノート

まずびっくりしたのが、これまでの「雨の匂い」を謳う香水によくあったウリっぽい香りがしないこと。

私はあの匂いが苦手で理想の香水に巡り合えなかったので、ウリ系の香りを使わず雨の瑞々しさを再現しているところが本当にツボでした!

最初は甘酸っぱくシャープな香りが飛び込んできます。香りに慣れていないとちょっと驚くものですが、全然不快感はなく優しいイメージ。

トップノートなのに落ち着いているのが印象的でした。

ミドル~ラストにかけて大地らしさが

トップノートが雨っぽさなら、ミドルノートからラストノートにかけての香りはその雨が染み込んだ大地といった感じ。

土っぽい香りのパチュリのおかげなのか、香りが落ち着くと瑞々しさに乾きが混じって不思議です。雨降りの前後の大地の香りと言われれば納得!

ラストノートからムスクが分かりやすくなり、雨降り前のアスファルトのような香りに変化しました。すごい……!!!

好き嫌いは分かれるかも

ちなみに、香水選びに同行してくれた母曰く「あまり好みではない」とのこと。

私はリピート確定!と心に決めてしまうくらいお気に入りの香りなのですが、万人受けするフローラルな香りではないので、一度試してから買うことをお勧めします。

気に入っている人も、量に気を付けて使うよう心掛けた方がよさそう。

お買い上げ!

BAIE 19、香りに惚れ文句なしの購入!

しかし筆者は化粧品を使いきれないことに定評があるので、まずは15mlで購入しました。

リピートする時は50mlを買おうかな……

すごく好みの香りだったので引き続き愛用したいと思います♡