食中毒の脅威から身を守る!

梅雨~夏の時期、自炊女子の脅威となるのが食中毒。気温も湿度も高いため、食中毒の原因となる細菌にとって最適な環境が揃ってしまいます。

発症すると胃腸がダイレクトにやられるうえに、最悪の場合は命に関わることもあります。「たかが食中毒」と油断せず、予防に努めましょう!
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食中毒の原因となる主な菌

黄色ブドウ球菌

人間の皮膚にも分布していて、熱にも乾燥にも強いやっかいな菌です。調理する人の手に傷があったりすると汚染されやすくなります。

サルモネラ属菌

自然界に広く分布している細菌で、黄色ブドウ球菌と並んで身近な食中毒菌です。生卵から感染する場合が多く、吐き気や嘔吐などの症状を引き起こします。

カンピロバクター

生肉や犬・猫から感染するため、ペットを飼っている方は特に注意。頭痛や発熱、倦怠感などの症状が現れます。

アニサキス

魚介類につく寄生虫。生のサバを食べることによって発症するケースが多く、腹痛・吐き気などの症状を起こします。

ウェルシュ菌

酸素がない場所でも増殖するやっかいな菌。カレーや煮魚などの煮込み料理で食中毒を起こすのはだいたいこの菌です。

腸管出血性大腸菌(O-157など)

生もしくは十分に加熱できていない肉を食べることで発症しやすい食中毒菌です。激しい腹痛・水のような下痢・腸炎などを引き起こします。重症化すると死に至ることも。

食中毒を予防するために気を付けたいこと

食中毒予防の三原則

  • つけない……食中毒の原因菌を食材につけない
  • 増やさない……食材についている細菌が増殖するのを防ぐ
  • やっつける……しっかり加熱して食中毒の原因菌を死滅させる

梅雨~夏場は特にこの三原則を意識しましょう。
参考:食中毒|厚生労働省

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手をしっかり洗う

食中毒予防の基本中の基本、それは手洗いです。
調理を始める前、トイレのあと、肉・魚などの生鮮食品に触ったあと、加熱せずに食べるもの(サラダ・刺身など)の調理前には必ず手を洗いましょう。
爪の中や指の間は洗い残しやすいので特に注意。

調理器具は使い分け・もしくは消毒

包丁やまな板などは生肉用・生魚用・野菜用……と用途ごとに用意するのが理想ですが、難しい場合は使うごとに熱湯や塩素系消毒剤で消毒しましょう。
焼肉や鍋を食べるときも、生肉をつかんだ箸で他の食材を触らないよう注意が必要です。

買ってきたらすぐ冷蔵庫へ!

肉や魚などは最後に買い、買い物が終わったら寄り道せずに帰ってすぐ冷蔵庫にしまいましょう。ほとんどの細菌は10℃以下で増殖ペースがゆっくりになり、-15℃以下になると完全に増殖が止まります。

しっかり加熱!

これも食中毒予防といえば鉄板。一部の菌を除き、ほとんどの菌は75℃以上で1分間加熱すれば死滅するといわれています。

自炊の場合、作り置きをすることも多いと思います。出来上がったものはそのまま放置せず、底の浅い容器に入れて素早く冷まし、なるべく早く冷蔵庫に入れましょう。
また、食中毒全盛期となる夏場は大量の作り置きは避けるのが吉です。

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